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ロレックスの中でも特別の存在感を放っているヨットマスターは、1992年に登場した。ロレックスのスポーツモデルとしては唯一の3サイズ展開で、ボーイズ・レディースサイズもラインナップされており、ペアウォッチとしても楽しむことができる。
カジュアルなラインであるにもかかわらず、発売当初は18Kイエローゴールドモデルのみの展開で、ヨットクルーズを楽しむ上流階級向けに作られたワンランク上のリゾート用ウォッチである。また、60分目盛りの回転ベゼルには、ベゼル自体に立体的な彫りこみを施し数字を浮き上がらせて高級感を演出している。
後に登場した、“ヨットマスター・ロレジウム”は、ベゼルにプラチナ、ケースにはステンレスを採用したシルバーカラーで統一され、さらに洗練されたデザインとなった。文字盤の秒針とモデル名表記にだけ赤を用いるなど、華やかで上品なデザインは、ヨットマスターシリーズの中でも特に人気の高いモデルである。
一般に、女性が着けることを想定した文字盤が小さめの時計
回転可能なベゼルのこと。左右どちらにも回転するものと、一方向(左)にしか回転しないものとがある。
ダイバーズウォッチに装備される「逆回転防止ベゼル」やGMT機能を持つ回転式の「24時間ベゼル」、時速や生産率などを容易に読み取る「タキメーター」、航空用コンピューターとも呼ばれる「航空回転計算尺(双方向回転ベゼル)」等、様々な特殊機能を持つ時計に用いられる。
ロレックスで使用されるブレスレットの一種で、ブロック型のコマが3列に配列されたバンドのこと。ステンレス製、18金ゴールド製、真ん中の列のみ18金ゴールド製のコンビなどがある。ハードでカジュアルな印象があり、スポーツ系のロレックスには大体このブレスレットが採用されている。
装着時の腕の動きで、内蔵された円盤状のぜんまいが自動的に巻き上げられる機構。
イエローゴールドの略。純金(24金)では柔らか過ぎるため、一般に時計に使用されるのは18金で、純金75%、残り25%は銀と銅が約半量づつ用いられる。イエローゴールドは黄みが強く、ゴールド系の中ではいちばん一般的な素材。高級感があり、柔らかく腐食しにくい性質を持つ。
「ドット=小さな点」が表すとおり、時計のインデックスとして数字代わりに使われる丸い点状の目盛りのこと。ドットインデックスなどと呼ばれる。
「100M防水」は「10気圧防水」と同じ意味です。これは、100Mの水圧に耐えることを意味しており、100Mまで潜ることができる、という意味ではないようです。実質的には、軽く水に浸かるくらいなら大丈夫、いわゆる「生活防水」という程度に考えていた方が安心でしょう。
というのも、飛び込みや激しい泳ぎ方をすると、時計に極端に負担がかかり水が浸入してしまう恐れもあります。また、100M防水を保証しているのは、新品購入時での状態で、使用しているうちにゴムパッキンが劣化し、本来の防水機能が発揮できなくなってしまうこともあるようです。防水性能を保つには定期的なメンテナンスがもちろん必要ですが、時計を長く大切に扱うためには、ダイバーズウォッチ以外は、入浴や水泳などは避けたほうが無難でしょう。